とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 第3期
地域課題と企業課題を解決する地域プロジェクトの創造 いざ未来形魚津へ!

事業レポートReport

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所第3期3日目
基礎講座地域再生論②

日時:令和元年10月4日(金)15:00〜18:00
場所:富山大学高岡キャンパスH282演習室

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所の3日目が開講。前回に続き基礎講義として人口減少・少子高齢化など地域を取り巻く環境での地域変化や地域課題解決へのビジネスで取組みなど学び,研究生間でディスカッションがおこなわれた。

基礎講義
地域再生論② 地域を取り巻く環境変化~新たな地域づくり~

講師:富山大学地域連携推進機構  金岡省吾教授
基礎講座地域再生論

地域を取り巻く様々な環境が変化する中での新たな地域づくりとは何かを講義。人口減少時代の地域づくりの変化と地方創生施策,地域生き残りのための施策活やコミュニティビジネス・ソーシャルビジネス事例を取り上げ説明した。

  • ▽ 前半講義
  • 前回講義の確認
  • 学長市長の開講式発言でのキーワード整理(仕事創出,人口減少阻止,地方創生,コミュニティビジネス,地域共助など)
  • 人口減少で何が起こり,自社は地域はどうなるか自ら考える
  • 地域とどう関わっていくか
  • 集落や地区ベースで人口増減をとらえる
  • 秋津野ガルテン田辺市(田辺市)の事例紹介(自治会での廃校校舎買取,地域を支える会社設立し地域で運営)
  • 行政に頼るのではなく必要な支援協力を受けるのみ
  • ソーシャルビジネスとは
  • 産官学で動くソーシャルビジネスは世界的に求められている
  • 地方創生で求められる新たな地域づくりの世界とは
  • 人口増加時代の地域づくりは効率性を求めたインフラ開発重視
  • 人口減少時代に転じインフラ整備から何を整備するのか?
  • 人口減少予測,限界集落,消滅可能都市
  • ○前半個人ワーク・発表〈テーマ〉
  • 人口減少は“何故”生じるのかその原因は?
  • 人口減少が引き起こす地域変化は?

個人ワークとして各研究生は考えをまとめ,人口減少となった原因や考え意見を発表。社会減が自然減,地方の魅力について発言を共有。人口減少での地域がどうなるかについて経済や福祉が成り立たなくなることなど引き起こされる事態へのイメージを共有した。

  • ▽ 後半講義
  • 人口減少予測からの消滅可能シュミレーション
  • なぜ人口減少は起きるのか?年齢階級別純移動数の時系列分析からの読み取り
  • 高岡市と南砺市のデータより進学就職による転出,就職結婚による転入出の現状について
  • 神奈川県横浜市のデータより進学就職転入増の状況について
  • 千葉県流山市の子育て世代転入者増加した状況とターゲットを絞ったシティプロモーション事例紹介
  • 長野県下條村の子育て世代転入のための施策事例
  • 地域づくりの変化と新たな公,コミュニティビジネス,ソーシャルビジネス
  • 開発から地域再生,都市リノベーションへ
  • 地域課題を地域住民で解決にあたり生活維持に努める取組
  • 地域住民で地域経営する広島県安芸高田市川根振興協議会の事例紹介
  • 島根県雲南市小規模多機能自治の事例
  • キーワードは新たな公,CSV,小規模多機能
  • 子育て共助について
  • 旭化成「ヘーベルメゾン母力」と埼玉県子育て共助のまち普及モデル事業事例紹介
  • CSRとCSVについて
  • 修了生による子育てビジネス事例(魚津COCOmamaマルシェ,魚津ビューティママプロジェクト,高岡子育て施設設置事業、結婚相談所事業)
  • 地方創生での求人事例
  • ロールシフトからの人的資源確保について
  • ソーシャルイノベーター,コミュニティビジネス,地域ビジネスが地方創生を動かし始めている

グループ討議
・人口減少が地域にもたらす弊害とは
・人口減少に歯止めをかけるには

ディスカッション

各研究生は2グループに分かれてディスカッションをおこない意見や考えの共有化をおこなった。各グループでは人口減少により地域や自社に何がおこり害となるのかや人口減少に歯止めをかける策や講義で紹介された事例について等の感想や考えや意見等を交わした。ディスカッション後に各グループの代表による全体発表がおこなわれ,全体での共有化がはかられた。

グループA

今日の感想を主として話し合った。高岡は人のパワーが弱く,自信を持って誇っていない。戻らなくて良いという風潮の気持ちを変える必要がある。自分だけが好きと思うのでなく仲間で取組み,仲間力を上げ個々の力を上げていくことが必要。

グループB

講義事例は,自分たちはどうすれば良いのか,自分たちで落とし込んで事業・イベント等やっているケースであり,自身に置き換えたり自身でもイベント等おこなった体験などを意見交換した。お金をかけながら事業に反映しなかった話しや難しさについて議論した。若い人を集めた事例が注目,首都圏の若者を集め,地方の人も楽しめる事業にするべきという考え。コミュニティ形成が武器となる地方創生を次の事業として考えると先は明るい。