日 時 | 2017 年 8 月 18 日 15:00 ~ 18:00 |
---|---|
会 場 | ウイング・ウイング高岡 5階 502号室 |
内 容 | 地域づくり最前線 ① 富山大学 地域連携推進機構 金岡 省吾 教授 |
とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 3日目が開講。
地域づくり最前線「地域を取り巻く環境変化 ~新たな地域づくり~」の基礎講義が行われた。
2部では「企業・行政・社会の新たな関係 なぜプロジェクトは動いたか?」をテーマに座談会を行った。
まだ地域とのかかわりについて整理はつかないが、年配の方向けの海レジャーの商品を作っていきたい。
なぜ年配向けなのか? 人口が減少する中で年配なのかということを探っていると答えが見つかるかもしれない。
少子高齢化の中で高齢者の健康維持やコミュニケーションの場を作ることができそうだと考えている。子供向けの教室なども進めていきたい。
子供向けの教室をすると親もあつまるので良い展開ができそうだ。
秋田県でゲストハウスのクラウドファンディングで資金を多く集めた事例があり、都会から地方に多くの資金が集まった事例があったが、講義を聞いてなんとなくわかってきた。地域とのつながりが大きくていろんな人に巻き込んだからだからなのか?
イベントの使い方もうまかった。
地方のお金を地方で集めるのではなく、都会や世界からクラウドファンディングなどを利用して資金を集めることができる時代になってきたのでクラウドファンディングを支援をしていきたい。
資金調達でも金融機関とクラウドファンディングの調達方法が出てきた。そこに共存がうまれてきている。
人口減少がビジネスチャンスということにまだ見えてこない部分があるが、氷見市に住んでいるが高岡市と同じ事業をすると奪い合いになってしまうのではないか? と思った。
高岡市と氷見市では地理的にも違い氷見でしか商売ができない事と、できる事があり、スーパーがなくなったら誰が買い物を支援するのか? など人口の大小それぞれの課題が見つかってくると思われる。
富山大学 地域連携推進機構 金岡 省吾 教授
現在高岡市では「共創のまちづくり」を総合計画に盛り込んで進めており価値の創造を企業がビジネスとして解決をして10年前から進めていた。当時はどうやって解決するか誰もわからなかったかもしれないが、これを進めているのが「共創ビジネス研究所」なのではないかと考えている。「地域の課題は何なのか?」「自分の本業がどこにビジネスチャンスがあるのか?」「何をすれば自分の会社が生き残れるか?」を発見するため大学がアイディア出しや事例を紹介しながら探っていきたい。また、大企業や金融が地域とのかかわり方も変化していることも紹介したい。
和歌山県田辺市を事例に話を進めていきます。和歌山県全体の4分の1ほどの面積がある田辺市は全国平均よりも早いスピードで人口減少が進み、将来的に山村地域を中心に非居住地域が増加している。 「どうすれば地方生き残れるのだろうか?」人口が減る要素は、社会移動グラフを見ると高校を卒業・大学で県外に出るケースが多いが移住者は増える傾向にあり魅力的な仕事があることがポイントである。
柑橘と梅の複合経営による農業を中心とした地域が「秋津野ガルテン」の取り組み紹介。平成11年に地域住民31人が10万円を出資して直売所を立ち上げたが売り上げが低迷。そこでデザイナーがブランディングをしたことで柑橘を中心に地域の特産品を詰め込んだセットがヒットし平成15年に新たに出資者を募集や応援団制度などを作り販売所を新規移転した。山奥の中でも大きな販売所や農産物加工場を新設したことなどにより若者が戻り始めた。また小学校の廃校を買い取り農家レストランや宿泊のできる施設に改装し運営を始めた。人口が減る中で新しいビジネスを作り出し雇用を生み出すことができた。
昔は企業誘致などで人口が増えていたが、時代は変わってきた。人口減少時代でCSVの取り組みが増えれば地方が生き残れるのか? 小さいビジネスではじめるローカルイノベーションを国でも後押しすることで全国で事例が増えてきた。