日 時 | 2018 年 9 月 7 日 15:00 ~ 18:00 |
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会 場 | 富山大学 高岡キャンパス 大会議室 |
内 容 | 呉西圏域の地域課題 高岡市 都市創造部 都市計画課 計画係 主任 藤原 恵介 氏 砺波市 企画調整課 企画調整係 主任 坂井 康樹 氏 |
とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 4日目が開講。呉西圏域の地域課題として高岡市と砺波市の講義が行われた。
どこの自治体も同じだと思うが、人口減少が問題となっている。
商業面「生活サービスの衰退・雇用の現象・空き店舗の増加」
地域面「地域の担い手不足・小学校の統廃合・集落の消滅」
行政面「税収減少・社会保障費の増額・公共施設などの維持」
などが課題となってくる。
砺波市の将来像として、
■ 地域資源の活用(地場産業・伝統産業)
■ 他産業との連携(農商工連携・産学官連携・6次産業化)
■ コミュニティービジネス(地域課題解決・地域との連携)
■ 空き家・空き店舗の活用
などをキーワードとして進めている。
高岡市 都市創造部 都市計画課 計画係 主任 藤原 恵介 氏
まちづくりをする仕事をするにあたって「将来を担う子供たちに誇れるふるさとを残せているだろうか」を心がけている。その中で、
「まちなかは、一度廃墟にしてしまえばいい」
「面倒だし公共交通なんて乗らない。道路を作れ」
「どんどん郊外開発をしていけばいい」などの声もあるが、本当に皆さんそう思っているのか? 高齢者になっても同じことを言えるのか?
まちなかは廃墟になってもインフラは維持する必要がる。地域の強み・資源を活かしたまちづくりを進めるために現実をしっかり捉えて、まち全体として生き残ることが必要。アイデンティティを失ったまちに未来はないと考えている。
大きなまちづくりの方向性の中で、それぞれの地域がどう生き残っていくかを真剣に考えなければならない。まさに自助・共助。
圏域の課題として人口減少・少子高齢化、経済成長の減迷、若者不足、生活サービスの担い手不足などが考えられる。高岡市としては中心市街地の人口密度が低密度化が進み、いろんな生活サービスがなくなり市街地の求心力が低下している。
「ネットで頼めば配達されるし大丈夫」という意見もあるが、社会としてこれをどう考えるのか。なるべく多くの人に社会に出てきてもらい活躍してもらわなければいけない。
農村部では、「公共サービスが少なくなっていく」「後継者がいない中、どうやって農地を守っていけばよいか」「イノシシが田畑を荒し怖くて住んでいられない」などの声も聞かれる。
移住者が現れると周辺の不動産が動き始めるなど地域活性化の兆しが見えてくる。ただ、これを継続的に動かしていく戦略的な仕組み(自走する仕組みづくり)が必要。
行政に携わってきた立場からビジネスに役立つかは不明だがヒントになればと思います。