日 時 | 2018 年 11 月 2 日 15:00 ~ 18:00 |
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会 場 | 富山大学 高岡キャンパス 大会議室 |
内 容 | 圏域の地域課題とビジネスチャンス ④ 丸進商事株式会社 塚田 高史 氏 たかおか共創ビジネス研究所 2期生 株式会社大越仏壇 大越 則夫 氏 たかおか共創ビジネス研究所 1期生 |
とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 8日目が開講。たかおか共創ビジネス研究所 修了生の取組について講義が行われた。
仏壇の販売メンテナンス、墓石販売を商売として進めていたが家族形態の変化、生活様式の変化により地域の寺院離れが進んでいたため地域のお寺に子供たちを集めお寺の賑わいサポートを展開中。
核家族化が進み和室のない家が多くなってきたため危機感を感じ1期生として学んだ。いままで自社工房で金箔体験の実施、法話会の開催、寺院で寸劇紙芝居の実施をしてきた。私たちだけで手探りの活動をしていたが、CSVの概念で地域課題を考え、人口減少・少子高齢化・共働きが多く日中の独居老人が多いなどの内容から「少子高齢化社会と地域寺院の結びつき」の支援を始めることとなった。
お寺に新しい集まりの場を作り地域の高齢者が地域の子供たちと遊ぶことで子育て親世代がよろこんでもらうことができる循環を目指した。
地域の子供たちが年下の面倒を見たり、地域にはいろんな技量を持った方が多くいるので華道や餅つき大会など進めている。
地域の30名ほどの子供たちを集めて宿題、礼儀作法、流しそうめんなど支援している。初回は、地域の子供たちを学校などで名簿をもらうことができなくなっているので、地区に立て看板などを立てて子供たちの集客を支援して、2回目からは参加者に対して告知を行うことができるようになり、お寺だけでも開催ができるようになってきた。お寺の賑わいをお手伝いすることで仏具などの商売にもつなげることができてきた。
最初の10人を集めるのが大変だが、それからは友達の口コミで集まるのでそんなに苦労することはなかった。お寺でできたコミュニティーから、気遣い合う地域づくり、心の健康づくりを提供することを進めていきたい。
丸進商事株式会社 塚田 高史 氏
大学卒業後に公務員生活を5年経て鉄鋼会社に資材を販売する会社に就職。新規事業として福祉用品のレンタル・販売などを展開中。
2013年に中部経済産業局「地域自立型買い物弱者対策支援事業」の一環として、買い物代行支援の拠点となる「ストアーまるしん」を立ち上げる。2016年に富山県「地域包括ケア実践顕彰」を受賞。
公務員時代に福祉関係の部署に所属していたことから介護福祉支援に対する基礎知識は持っていた。伏木地区は高岡市全域から比べ高齢化率が高いことから、新規事業で福祉用品の業種に参入した。また地域の買い物支援として宅配サービスや、食品販売とコミュニティスペースを併設した店舗を開設した。コミュニティスペースで地域のイベントや自主イベントなどを行うことで交流がうまれ介護福祉用品の相談などが増えてきた。
ストアー事業も開業して5年が経過し2019年にリニューアルに向けて計画を策定中。常に事業の見直しをしていくことが重要。