とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 第2期

とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 第2期 事業レポート05

とやま呉西圏域連携中枢都市圏富山大学


5日目 圏域の地域課題とビジネスチャンス ①

日 時 2018 年 9 月 28 日 15:00 ~ 18:00
会 場 富山大学 高岡キャンパス 大会議室
内 容 圏域の地域課題とビジネスチャンス ①
魚津市 企画総務部 企画政策課 課長代理 前田 久則 氏
魚津三太郎塾修了生 有限会社源七 窪田 祐司 氏

 とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 5日目が開講。魚津市三太郎塾の取組などの講義が行われた。


魚津市三太郎塾の軌跡

魚津市 企画総務部 企画政策課 課長代理 前田 久則 氏

 魚津市三太郎塾は、「魚津の水循環」をテーマに平成23年から開催し現在7期目になった。キーワードとして、
■ 環境ビジネス(魚津の水循環)
■ 社会課題(ソーシャルビジネス)
■ 地域的課題(コミュニティービジネス)
■ 価値の創造(CSV 地域的課題の共通価値)などが挙げられる。

 行政の企業支援の内容として
■ うおづなりわい事業(企業紹介・技術紹介動画)
■ 魚津三太郎塾(コンセプト・ストーリー作り・意識改革)
■ ビジネスプランコンテスト(創業期運の熟成)
■ 創業スキーム(スクール・助成)
■ コワーキングスペース交流(創業初期の支援・異業種交流)
といった形で魚津三太郎塾を位置づけしている。

 魚津三太郎塾を核とした広がりとして、高校や金融機関、塾修了生の有志から成る三太郎倶楽部などが活動している。このつながりが地域を支えることにつながっている。



魚津三太郎塾 事例

魚津三太郎塾修了生 有限会社源七 窪田 祐司 氏

 2年前にUターンし家業のお餅屋の3代目受け継いだ。店舗改装を機に2階をオープンスペースとして調理室、食品乾燥庫を設置。乾燥庫を使い新事業「食の無料乾燥加工サービスWARASIBE」をスタートした。

 人口減少で起きる負のスパイラルとして、売り上げ規模の縮小(顧客の高齢化と少子化で消費が減り続ける)資源の現象(生産の就労者が減り価格が高騰していく)技術、文化、名産品が消えていく。規模の縮小で同業者の競争が起きる。

 魚津に戻ったときに地元の名産品を作りたいと思っていた。台風で多くのリンゴが落下してしまった際には、農家の食品ロスを減らすため、乾燥庫を活用した。トレーサビリティシステムの導入により、地元の商品をブランド化することができる。

 りんご、桃、梨、ぶどう、魚。多くの魚津を代表するものの規模が小さくなり、なくなる可能性がある。携わっている人が前向きで、笑顔いっぱいに元気に過ごすまちであってほしい。そのきっかけとなる行動のひとつがWARASIBE。台風で落ちたリンゴでも生産者と新しい商品を考えて売り出していく商品を作り出していきたい。

 最終的には、地域の生産者とのつながり面を作る。これは、異常気象や台風被害を生産者の方々と乗り越え、商品開発、販路開拓、マルシェといった企画を通じて人とつながる仕組みともいえる。






協力機関
  • 高岡信用金庫
  • 富山銀行
  • 富山第一銀行
  • 日本政策金融公庫 高岡支店
  • 北陸銀行
後援
  • 経済産業省 中部経済産業局 電力・ガス事業北陸支局
  • 公益財団法人 富山県新世紀産業機構
  • 国土交通省 北陸地方整備局
  • 財務省 北陸財務局
  • 高岡商工会議所
  • 独立行政法人 中小企業基盤整備機構北陸本部
研究所事務局
  • 高岡市 市長政策部 都市経営課
  • 富山大学 地域連携推進機構 地域連携戦略室


Copyright © 2018 とやま呉西圏域共創ビジネス研究所 第2期 All rights Reserved.

▲ ページの先頭に戻る