研究誌「教育学窓」及び各種研究紹介



 

☆各種研究結果の紹介


 〇川西嘉之氏の「教育方法に関する研究論文」紹介
 この度、川西嘉之氏(過去に本会の研究奨励賞「清凉数学科教育賞」を受賞)から、その後の研究をまとめられた論文が郵送されてきました。
 氏のご意向として、「この研究の成果を高等学校の数学の先生方に共有していただけたら幸い」ということでした。
 そこで、このページに研究のあらましを紹介するとともに、研究の詳細を知りたい方には、お預かりした論文を貸し出したいと思っております。
 どうぞ、本会事務局にお問い合わせください。

 ◇ 川西嘉之氏の「教育方法に関する研究論文」の概要
  [研究題目] 「条件変更を用いた課題作成で、より深い数学力をつける指導法について」
  [目的または趣旨]
  生徒が類似したレベルの練習問題を多く解き、その解法を定着させることも大切であるが、これだけでは生徒の「探究しようとする意欲や質」は向上しない。
 そこで条件変更を取り入れることによって、「生徒自らが条件変更をした練習問題や発展問題を作り、それを進んで解いてみる」という姿勢を作ることで、
 生徒の「学び」が自発的?創造的になるのではないかと考えた。
 [内容・方法(年次計画など)]
  「内容」
  ・それぞれの学習単元に対して、どのような条件変更が可能か。 (条件変更が容易な単元はどこか、難しい単元はどこか等。)
  ・条件変更によって作られた問題が、数学的に有用な問題あるいは価値のある問題になるのはどのような条件変更をしたときか。
  ・生徒に日頃から条件変更を示唆する自然な問いかけは、どのようにしたらよいか。
  「方法」
  ・生徒に、与えられた問題の中にどんな条件があるかを明確にし、条件変更の方向性を支援する。
  ・数学科の教員間でも、条件変更の仕方を検討し、質の高い問題作りを行う。
 [研究の結果わかったこと]
  ・既存の定理や命題を見る目が変化し、例題や問題の条件の中にある「次元やパラメーター」の変更が容易にできるようになった。
  ・条件変更をして作られた問題は、大学入試問題を模したものも多くあったが、拡張性や発展性の高い問題や数学的に価値のあるものもあった。
                                           (勤務先 富山国際大学付属高校 非常勤講師)


   

☆研究誌への掲載原稿の募集停止について


この研究誌は近年隔年発行としておりましたが、教育学窓37号の発行をもって定期発行を中止することとなりました。今後は、不定期発行とし、条件が整った場合に
発行する予定です。その際には、ご協力をよろしくお願いいたします。
これまで、この研究誌は学校教育の振興に資するため、母校の人間発達科学部の全学生に配布するとともに、学校教育現場を応援するという趣旨から、
県内の公立高校、中学校、小学校及び学校単位で会費納入をしていただいている会員や県外の学校勤務の会員で希望された方々などに配布しておりました。
〇これまでの応募条件等
 ・県内外の教職関係勤務の本会会員及びそのOBである会員
 ・富山県内の教職関係勤務者
〇応募様式・分量等
 ・様式は近年発行の本会研究誌に準ずる。分量は8頁程度。
〇応募締切
 ・研究誌発行年の前年7月上旬まで
〇応募先等
 ・学窓会事務局宛  ※この件についての詳細は事務局にお尋ねください。

☆過去に発行した「教育学窓」の紹介

☆研究誌「教育学窓VOL37」について

最新号;この度、平成29年2月中旬に発行しました。(教育学窓は隔年発行となっております)
母校学部の先生方の教育に関する提言や研究論文、研究実践などが掲載されております。

教育学窓37号表紙

     
教育学窓37号目次

巻頭言  研究誌「富山教育学窓」の発刊にあたって
          富山大学教育学窓会 会長 中村義朗
ご挨拶
          富山大学人間発達科学部 学部長 鳥海清司
ご挨拶
          大学院教職実践開発研究科 科長 岡ア浩幸

◇提言 学校教育への思い・願い
 教育改革の嵐の中で
          富山大学人間発達科学部 教授  笹田茂樹

 火災安全工学と学校教育
          富山大学人間発達科学部 教授  秋月有紀

 何のためにそれを?
          富山大学人間発達科学部 准教授 土井 徹

 学びにおける切実さ―その位相の違い
          富山大学人間発達科学部 准教授 中村只吾

 「思ってもみなかった子どもの姿」を見るために
          富山大学人間発達科学部 講師  近藤龍彰

 富山大学大学院教職実践開発研究科(教職大学院)の設立にあたって
          大学院教職実践開発研究科 教授  新タ義典

◇特別寄稿
 コミュニティ・スクールの第一歩
          富山市立堀川中学校

◇実践記録
自ら思考、判断、表現し、社会参画できる子供の育成を目指して
 ―第3・4年複式学級 「社会問題の解決策を提案する」社会科学習―
          南砺市立利賀小学校教諭  松井昌美

子供一人一人の探究を充実させる自己評価
 ―6年総合「かがやかせよう!私たちの寺家校区」の実践から―
          滑川市立寺家小学校教諭  飛弾直樹

児童が安心して生活できる温かい学校を目指して
 ―全校体制でのSST「明理タイム」の実践を通して―
          魚津市立大町小学校教諭  長崎 亨

子供一人一人の学びを支える特別支援教育について
          高岡市立下関小学校 チーム下関 
          林ゆかり,西森千香子、松田昌代、鎌谷和則、長澤智子

授業づくりを楽しむ教師集団を目指して
 ―学力向上の合い言葉は「ホーム庄川」―
          砺波市立庄川小学校教諭  北島由紀子

生涯にわたり美術を愛好する心情を育てるために
          南砺市立福野中学校教諭  藪 陽介

「いのちの教育」を核とした学級づくり
          富山市立南部中学校教諭  吉田和央

◇大学院での学び直し
教職大学院での学びと今後
          院生:射水市立小杉中学校教諭  八下田健輔

「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善を目指して
          院生:富山県立高岡工芸高等学校教諭  角間栄作

出会いからの学び
    院生:富山県教育委員会スクールソーシャルワーカー  加納正寛

20年目の学び直し
          院生:砺波市立砺波東部小学校教諭  中川隆芳

◇編集後記


教育学窓36号表紙

     
教育学窓36号目次

巻頭言 研究誌「富山教育学窓」の発刊にあたって
         富山大学教育学窓会  会長 中村義朗
ごあいさつ
         富山大学人間発達科学部 学部長 神川康子

[提言] 学校教育に望むこと
・特別寄稿
『子どもの育ち』を楽しみ、共に高まろう
ー確かな『生きる力』を携えた子どもを育てるためにー
         富山大学人間発達科学部 教授  松本謙一

・学校教育について思うこと
 「大学教育で教わったこと」
         富山大学人間発達科学部 教授  堀田朋基

 「エピジェネティクスと学校教育」
         富山大学人間発達科学部 教授  佐藤 コ

 「コンテンツ開発からみた教育の今日的課題」
         富山大学人間発達科学部 准教授 上山 輝

 「『保育の指導案』の書き方をどう教えるか」
         富山大学人間発達科学部 准教授 若山育代

 「各々の現場」
         富山大学人間発達科学部 准教授 成行泰裕

 「子どもたちの応答的な対話で成立する授業」
         富山大学人間発達科学部 講師  増田美奈

[実践記録]

○幼・保・小の学びをつなぐ「連携」「接続」「発展」の在り方
 〜小1プロブレムを生まないために〜
         高岡市立戸出西部小学校 教諭  岩ア麻利子

○子供と教師が共に成長できる校内研修を目指して
 〜全校体制による学力向上への取組〜
         魚津市立吉島小学校   教諭  森田美幸

○豊かな言語活動を位置付けた国語科の授業づくり
 〜第1学年国語科 おきにいりのいしをしょうかいしよう
        「こんないしをみつけたよ」の授業実践を通して〜
         魚津市立住吉小学校   教諭  村井紀子

○子供が学びを深める毎日の授業を目指して
 〜社会科・理科・総合的な学習の時間の授業実践を通して〜
         氷見市立朝日丘小学校  教諭  坂田和彦

○思考の活性化による認識の深まり
 〜音楽科の実践から子供が認識を深める様相を探る〜
        富山大学人間発達科学部附属小学校 教諭  村井悠子

○生徒の学習意欲を高める社会科指導の在り方
        射水市立小杉南中学校  教諭  杉木貴昭

○学習課題を理解し、意欲をもって解決に取り組む生徒の育成を目指して
 〜「教えて考えさせる数学の授業」の実践を通して〜
        高岡市立志貴野中学校  教諭  楠 良太

○生活を工夫・創造し、社会でよりよく生きる力の育成を目指して
 〜技術・家庭科(家庭分野)「家族・家庭と子供の成長」、
       総合的な学習の時間「生命の誕生」の指導を通して〜
        富山市立上滝中学校   教諭  金泉孝子

◇編集後記


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