たなべ未来創造塾-地域から必要とされる新たな仕事を創りだす-
未来デザイン

たなべ未来創造塾 第4期 事業レポートReport

4日目 「津屋崎ブランチの取組」

2019年8月10日
日時 :令和元年8月24日(土)14:00~17:00
会場 :田辺市文化交流センター たなべる

福岡県福津市津屋崎を拠点に活動している「津屋崎ブランチ」代表、まちづくりファシリテーターの山口覚氏を招き、地域づくりや新たなビジネスの考え方、津屋崎ブランチの取組を学んだ。

①講義 “対話”と“発明家的発想”が生む新しい未来

講師 津屋崎ブランチLLP/Local&Design代表取締役 まちづくりファシリテーター 山口 覚 氏
たなべ未来創造塾第4期 地方創生から考える地域課題と地域活性化

今日は知識学習はやめましょう。
人から聞いた情報を正しいと思い込み、人にしゃべってしまうという癖がついている。
しかし、都会の情報を寄せ集めて、田辺で実践したとしてもうまくいく可能性は低い。
その情報が本当に正しいのか疑ってみる。別のフィルター(解釈)を持つことが大切だと思っている。
 これまで、「対話」ということが極めて重要だと思って取り組んできた。
 移住者と地元住民、お年寄りと若者、それぞれの感覚に微妙にズレがあるもの。
 都会で事業を起こす場合は、自分にとって優秀な人、必要な人だけ集めればよい。
しかし、地方は、そうではない。何十年も同じ地域で一緒に住まなければならないため、価値観が違っても認め合うことが重要なのである。
これから世の中が大きく変革し、答えのない時代に入っていく中で、みんなが本気で考え合わないと未来が見つけられない。
過去の情報を知っておいたうえで、今の社会情勢を見ながら、今後、何が必要とされるのかを考える。たからこそ、多様な人が「対話」を通じて、情報を最適化することが重要なのである。

指標は、定められるものではなく、自分たちで作ろう。
最近、関係人口ともいわれるが、例えば「知り合い人口」を増やすという指標を自分たちで作ることはできるのではないか。
人口は減っても「知り合い人口」を増やすことができれば、地域に関わる人を増やすことにつながる。
そのためには、人が話しできる場をたくさん作ることが重要である。

また、マーケティング調査は、どういうものが必要か、足りないもの、困っていることなどのニーズを掘り起し、それを解決する答えを提示していくもの。しかし、これから世の中がどうなるかわからないという時代において、マーケティング調査をしても答えが出ない可能性が高い。
一方で、マーケティングとは、これまでなかったマーケットを新しく作ること。これからの時代に求められる考え方で、そのためには発明家的センス、発言そのものを真に受けるのではなく、その発言の裏側にいったい何があるのかを探る。そしてその人自身が気づかないサービスを提供する。こうした潜在的欲求を可視化するという力が必要である。

めんどくさいことが価値になる。
今までお金をもらっていたものが無料になり、これまで無料だったものにお金を払う時代になると言われている。
例えば、オレンジジュースの話。
Aグループはジューサーで作り、Bグループは手絞り機で作るとする。
ジューサーでは、早く、しかも簡単に作ることができる。
一方で、手絞り機は時間がかかり、めんどくさい作業が必要になる。
しかし、どうすれば労力を減らせられるかグループ内で話し合い、創意工夫が生まれ、楽しい、おいしいという気持ちになる。
これまでの時代は、必要以上に便利さが追求されてきた。しかし、ほんの少し手放すことで、これまで感じることのなかった大きな価値を得ることができ、こうしたことにお金を払う時代になるのではないだろうか。

参加者の心得

  1. 否定せず最後まで耳を澄ます。
  2. 否定も断定もしない。
  3. 応えは1つではないと思う。
  4. 沈黙を歓迎する。
  5. アイディアをつなげる。
  6. 心の変容を自分自身に許す。