魚津三太郎塾第5期の6日目が開講,第5期初めてとなる演習をおこなった。これまで講義で学んだ「魚津の水循環」を自分の言葉で表わし伝えるコトができるのか,各塾生の企業課題は何なのかを討議し,「水循環を守り・育み・活用する企業行動とは」をテーマに各塾生の課題の明確化を図り,今後作成する事業計画につながる取り組む事業の1行コンセプトを発表した。
冒頭に前田氏から本日の進め方と目標,演習のねらいについて説明。塾生個々が考えているコトが他の人に伝わるのか・伝えられるのかを意識・確認して討議してもらうことが今回の演習の狙いの一つだと話した。
また,課題の設定が重要なポイントとなり,各塾生が構想する事業が企業と地域の両方の解決となるのか意見を交わし,課題を明確にできるよう議論を深めてもらいたいと演習の目標を伝えた。これまでの復習として,前回までの高低差4000環境論①②と魚津水循環コミュニティビジネス起業化概論の計3回の講義内容やポイントを振り返り,魚津の環境や自然・コミュニティビジネスや地域活性化等ついて学んだことを再確認した。
演習は,本日参加の7人の塾生が2グループにに分かれ,富山大学と斉藤氏,魚津市の塩田氏が各グループのファシリティターを務めて討議する形式でおこなわれた。前半はこれまで学んだ「魚津の水循環」を自分の言葉で表したらどうなるか,自社の特徴や課題は何なのかを発表・討議するスタイルで進められた。各塾生は,魚津の水循環についてや,その水循環と自社の業務とどう関係がつけられるかを発表し,それについてグループ全員で意見交換と討議を行った。また,各企業が抱える課題や企業の技術力・経営資源についても説明し,水循環とどのように関わり,何をすべきかも皆で考え,意見交換と議論をすすめ,塾生間の相互理解を深めていった。後半では,塾生がこれから取り組む事業,取り組みたい方向性について思いやビジョンを発表。その内容が企業や地域の課題解決に貢献しているかなどを討議し,各塾生が取り組もうとしている事業の内容や方向性のコンセプトを一言で表現する「一行コンセプト」をまとめる作業をおこなった。
最後に,各塾生が取り組む事業の一行コンセプトを全員の前で1人5分の持ち時間で発表し,各人が思い描く事業構想のコンセプトやイメージなどが伝えられた。発表を受け,金岡教授から「構想の肉づけの際には,同業他社や他団体などのライバルを探すとヒントとなるモノが見つかる」など塾生自らが更に考えていくためのポイントをアドバイスした。