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Research Topics [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24] 9. 走査型電子顕微鏡を用いたシロアリの兵隊頭部の観察 シロアリの兵隊は防衛に特殊化した形をしており,種によって様々な形をしています。ほぼ全ての種が兵隊を保有するため,シロアリの分類は基本的に兵隊が利用されます。特に兵隊の頭部の形態は多様化しており,非常に興味深い構造が形作られています。その様な微細構造を観察するのに,走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope: SEM)は大変有効です。SEMはレーザーを対象物の表面にスキャンさせて,反射した電子を読みとって映像に変換する装置です。色彩を観察することはできませんが,焦点深度が非常に大きいので,凹凸の激しいサンプルでも,ほぼ全面にピントのあった画像を取得することができます。すでに紹介したヤマトシロアリやタカサゴシロアリ(トピックスI・III)を含むいくつかの種について,兵隊頭部をSEMで観察した結果を紹介します。
[前川清人,2011年12月2日] 図1.A) ニトベシロアリ Pericapritermes nitobei 西表島,B) Schedorhinotermes sp. オーストラリア(サンプル提供:茨城大学・北出理先生),C) Coptotermes sp. オーストラリア,D) Termes rostratus インドネシア(サンプル提供:琉球大学・北條優博士),E) Rhinotermes sp. ブラジル(サンプル提供:茨城大学・北出理先生),F) ヤマトシロアリ Reticulitermes speratus 富山,G) タカサゴシロアリ Nasutitermes takasagoensis 西表島,H) ネバダオオシロアリ Zootermopsis nevadensis 大阪(初期巣の兵隊)。スケールバーは全て0.5mm。 |
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